24年度婦人部吟行会

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  婦人部吟行会
     淡路島・徳島の施設を訪ねて
       第六ブロック 桜夙川支部  山田美恵子

婦人部では、心身のリフレッシュと吟友との親睦を深める小旅行を二〜三年に一度計画しています。基本的には日帰り旅行で自由参加ですが、多くの詩吟仲間が参加し練習の時とは違う雰囲気で盛り上がります。

去る九月二十九日(土)五十田婦人部長以下七十一名は、会長 立脇岳堯先生、名誉会長 向田岳陞先生、婦人部顧問 渡辺岳蒔先生をお迎えして、二台のバスに分乗し、淡路島・徳島の施設を訪ねる吟行会を行いました。午前八時三十分、湊川神社前を出発、「明石海峡大橋」を渡り淡路島を縦断して四国、徳島に上陸しました。

   



















   


















車中ではすぐにお茶とお菓子を頂き、遠足気分に浸っているうちに、早や明石海峡大橋に到着しました。「明石海峡大橋」は世界最長の吊り橋です。話術巧みなガイドさんの説明によると、主塔は、国内では東京タワーに次ぐ高さの構造物で、橋の長さは、当初の計画では、三千九百十mだったのですが、この橋の建築中に発生した、兵庫県南部地震で地盤がずれ、一m伸びて、三千九百十一m長になったということでした。他に『国生み神話』にまつわる伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)二柱の夫婦神を祀る最古の神社の神話など、とても興味深い説明を聞き、海と海に浮かぶ吊り橋の美しい景色を「綺麗」「感動やワァ」などと、それぞれに楽しみながら、鳴門海峡大橋を経て四国徳島に到着しました。

一号車では、俳諧歌を名誉会長先生が朗々と吟じられました。二号車では、須磨の旅の途中の哀歓を詠んだ歌『淡路島』と『中崎』を、西田先生先導の下、合吟しました。寒々とした夜、淡路島から飛んできた千鳥の鳴き声にもの悲しく、沈んだ関守の気持を、映画のワンシーンのように描いている『淡路島』に改めて感動し、詩吟をとおして歴史に触れあえる喜びを感じました。

徳島に入り、途中の道の駅で買い物を楽しんだ後、鳴門市のドイツ館に向かいました。当初、鳴門市とドイツという組み合わせが不思議だったのですが、ドイツ館は第一次世界大戦中、ドイツ領青島の攻防戦で俘虜となったドイツ兵と地域の人々との交流を紹介する史料館でした。鳴門の坂東俘虜収容所では、当時の所長の判断でドイツ兵の人権を尊重し、できる限り自主的な運営を認めたため、ベートーヴェンの「交響曲第九番」の国内初演をはじめ、地域の人々との温かで各活発な文化交流が行われたということでした。ドイツ館には、当時の史料や映像、模型などが展示されており、誰もが楽しんで見学できました。昼食は偕楽園の徳島グランドホテルで、五十田先生のご挨拶に続き乾杯し、鳴門特産の新鮮な素材を織り込んだ美味しい会席料理を堪能しました。

   














昼食後は、国内最大規模で最も有名な阿波踊りの見学です。阿波踊りは夏のお盆の時期のものですが、ここでは一年中「阿波踊り」のステージがあり、とても見ごたえがありました。観光客も踊りに参加することができ、我こそはと思う吟友達は阿波踊りのお囃子の響きやリズムに合わせ、歳を忘れて身も心も弾んでいるように見えました。

踊りを楽しんだ後は、土地に因んだお土産を友人・知人の顔を思い浮かべながら、あれやこれやと迷いながら買い求め、楽しむことができました。

十五時二十分、帰路ヘ。

車窓から、頼山陽が『中崎』で詠んだ「明石の浦」の景色を愛でながら大橋を渡りました。

近くて遠い淡路市・徳島市について見聞でき、他の教室の人達とも交流を深めることができました。

明日から、仕事も詩吟も頑張ろうと決意を新たにした、とても心に残る旅でした。

今回、吟行会を企画・運営して下さった五十田先生はじめ役員の皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。