五団体合同吟道研修講座開催

        五団体合同吟道研修講座か開催された。

 秋晴れに恵まれた11月4日(火)、公益社団法人日本詩吟学院認可の兵庫県下五団体合同で総本部より講師を招聘した「吟道研修講座」が兵庫県中央労働センター大ホールにおいて開催された。受講者は大ホールを埋め尽くすかの感ある総勢350名。我が兵庫中央岳風会からは120名が出席した。
 

 第一講義は、木村岳風記念館館長・常任相談役の濵岳優先生

 和歌の2句切れ、3句切れの講義より始まった。後白河法皇の愛した今様の七五調、小倉百人一首における読み札と取り札の影響等があり、初句切れ、3句切れで吟じられることが多かったが、歌の流れにおいて2句切れに注目する必要がある。例えば、菅原道真公の「東風吹かば匂ひをこせよ 梅の花主なしとて春な忘れそ」も2句切れである。講義では野村望東尼作の「あかつき方に出で立つ時に」を題材に、3句と4句の間は声は切っても気持ちはつなぐ。七文字の中でもつめるとゆっくりの緩急をつける。緩急と強弱が大事。等々の詳細な指導が行われた。
 次は俳諧歌。面白味のある和歌が俳諧歌のルーツ。陰音階では面白味が出ないので、陽旋法で吟じ、七七だけを繰り返す。一茶作の「降りしける」と「子を思ふ」を題材に指導がなされ、引き終わりは短くはね、次をタイミング良く続ける。自分の気持ちを表現する。自分の声の響きを利用して、うまく表現してほしい。

 第二講義は、副理事長・審査委員会副委員長の𠮷岡岳東先生

 前講義内容を引き継ぎ、万葉集に収められている大伴家持作の俳諧歌「痩せたる人を嗤咲ふ歌二首」を題材に実技指導。
 続いて、芭蕉作俳諧紀行文『おくのほそ道』より「平泉」の全文が題材。紀行文部分は、読み主体で、心でやって頂きたい。また間を取ること。特に俳句に移るところでは2拍空ける。俳句の最初の五文字を一回か二回繰り返すかは詩情による。また七五を繰り返すが、和歌の場合は、序詠、本詠というのに対し、俳句では、前詠、後詠という。言葉をつめて、余韻を広げること。また「國」と「時」の所に少し変わった符号が付いているが、ここはやわらかく。
 現在はコンダクター等の道具を使うが、元々詩吟は他の邦楽と同じで、口伝での教えであった。全員テキストを閉じ、口伝を実践。

 最後に受講者代表より長時間にわたり熱心にご講義頂いた講師への謝辞があり、閉講の辞に続き、万歳三唱で終了した。
                                                  (広報部)     


 参考:兵庫県下五団体名(順不同)
    兵庫中央岳風会・兵庫県岳榕会・兵庫岳風会・兵庫東播岳風会・新神戸岳風会