平成25年度奥伝(風号審査資格者)研修講座

 平成25年度兵庫中央岳風会
      奥伝(風号審査資格者)研修講座

7月28日(日)午前9時30分より平成26年春、秋受審者を対象に「奥伝(風号審査資格者)研修講座」が、木材会館5階大ホール(神戸・兵庫区)で開催された。受講者は20名(受講対象者23名、欠席3名)。



 研修講座は司会者による開会宣言を受け、国旗修礼、国歌斉唱、「朗詠」「兵庫中央岳風会会詩」の合吟を行った後、主催者を代表して立脇岳堯会長が挨拶に立たれた。この中で会長は「奥伝を取得することは一般会員の中では最高の伝位であり、雅号である“風号”を認許されることになる。たんに詩を上手に吟じるだけではなく、兵庫中央岳風会の中核として、会の発展にも尽力して欲しい」との期待を寄せられた。

受講内容は第一講から第三講までに分かれており、それぞれの先生方による講義や実技指導をもって行われた。

 各講座の要旨、以下のとおり。
 ▼第一講       副会長 小野岳礼
【吟詠の呼吸法と発音・発声】 声を発するにあたっては、意識を集中させるとともに、呼吸法も複式呼吸を行うことが大事だ。具体的には①下腹から背中まで呼吸を入れる②(臍下丹田に)「気」をしっかり入れる――などといったことをイメージする。また、実際に詩を吟じるにあたっては平板、頭高、中高などのアクセントに気を配ることも重要。素読も大切な要素だ。
【五言詩の吟じ方・実技指導】 「胡隠君を尋ぬ」(高啓)を題材に、吟じるに当たって留意すべき箇所を指摘。3名を選抜して成果の発表を行った。

▼第二講       副会長 渡辺岳蒔
【俳諧詩・和歌(短歌)略史】 俳諧歌は今年度から新しく採用となった。『万葉集』は最古の和歌集である。それ以前にも『古事記』や『日本書紀』にも歌は載っているが、それらは上代歌謡と呼ばれる。『万葉集』巻十六にユーモアを交えた歌がある。これらがその後、自虐的な歌として『古今和歌集』や『新古今和歌集』に俳諧歌としてまとめられていく。
 【俳諧歌の吟じ方・和歌(短歌)の朗詠・実技指導】 「老の身は」(一茶)、「嘉元百首歌に、山家を」(冷泉為相)を題材に①55秒から56秒以内で吟じるのがいい②俳句の切れの良さは効かす――など具体的な技法を説明。合吟で講座を締め括った。

▼第三講       会 長 立脇岳堯
【漢詩の基礎知識】 中国の「漢の時代の詩」を意味するが、これらを模倣して日本で作られた詩をも「漢詩」と呼んでいる。漢詩は中国で孔子が編纂したと伝えられる『詩経』が最古とされているが、唐代に入って押韻や平仄(四声)などの技巧を凝らした近体詩(定型詩)が確立した。これ以前の、または近体詩の形式から外れているものは古体詩(自由詩)と呼ばれる。一般的には字数によって五言や七言、句数によって絶句(四行詩)、律詩(八行詩)などの近体詩が広く知られている。
 
研修講座は五十田岳純副理事長の閉会の辞をもって正午過ぎに終了した。なお、修了証書は9月29日(日)の師範講習会で、担当師範を通じて授与されることとなった。
                                                   (広報部)