まちかどインタビュー 松浦光風さん

 まちかどインタビュー
     第5ブロック須磨寺支部 師範代 松浦光風さん


紹介
昭和11年1月生まれ
松浦岳謄先生(故人)の奥様であり松浦慶風さんのお母様である。
入会 平成3年8月
副会長小野岳礼先生を師に、県連、壮年他、各種コンクールに於いて好成績を収められ又、各種競吟で活躍中。
殊に県連本選では、2年連続敢闘賞を得られた。



 平成25年9月15日(日)、兵庫中央労働センターに於いて兵庫中央岳風会吟詠コンクール大会が「一般の部」「シニアの部」と二部で行われた。
「シニアの部」で栄えある1位を獲得された、松浦光風さんにお会いする事ができた。
大会より半月を過ぎた10月2日(水)昼下がり、ぶらりと入った小さな店の片隅まで差す西日に、夏のなごりを感じつつ二人の会話は弾んだ。
先ずは、月並ながら矢継ぎ早に次の件をお聞きすることにした。

①詩吟との出会いと入会の決意
   主人の長い間の吟生活を、陰で支えていましたので、吟は身近にありましたが、全く興味が無く
  詩吟をしたいと思ったことはありませんでした。このような中で私が詩吟を選んだのは、夫が病魔に
  侵され余命を知らされた後、私はこの上ない深い衝撃の中で日々の生活を送っていました。
   何時の日か別れを思った時、何の趣味もなく暮す侘しさを想像し、ある日初めてそっと主人の教
  場を覗き、聞き憶えた吟を口ずさんだ時「ああ~ええ~声出てる!吟やって見たら!」夫の声に詩
  吟を習おうと決意しました。
②数々の成績で心に残る感動は
   人前で声を出すことが苦手で、勿論カラオケの経験もない中で初めて迎えた「資格審査会」「無
  級の部」で入賞し飛び級となり「三級」に昇級、天にも昇る嬉しさでこの時、味わった感動が挑戦の
  原点にあると今も感謝しています。その後、県連本選の舞台を見て何時か自分も、あの金屏風の
  前に立ちたい!の思いが募り実現したのも一入です。
   練習すれば誰でも出来るという「気」を与えて頂きました。
③健康についての注意
   食べたい物を、食べたい時に~が今の状態です。身体の為に特に何もしていません。
  午前中に仕事を済ませて、午後は自由に気儘な生活です。
  改めて健康を考えると、好きな詩吟を続けている事です。漢詩に触れる楽しさと、小野先生始め多
  くの吟友に支えられ、吟を通じて触れ合う様々の交流がすべて健康の源です。
④慶風さんと吟の話題は
   全く無です。
  コンクールなど遠方の時は送ってくれたり、細々と協力は惜しみませんが、私の吟を聞いても批評
  はしません。私も息子に聞きたいと思いません。息子には何時も負けるものかと強気で母の威厳を
  貫いています。
   親子で同じ趣味を持つ幸せを感じつつ心底、声援を送っています。
⑤支部教場について
   私達、須磨寺支部は人数が多いので二班に分かれて、小野先生宅の教場で教わっています。

 私は月曜日にお世話になり家族のような暖かい環境のもと、和気あいあいと、時に厳しい先生の教えも、先生のおおらかな、お人柄に包まれて、楽しく学んでいます。
 何時も熱心に、ご指導下さる先生に少しでも良い成績でご恩返しをしたいと思っていましたので、
 今回の入賞は嬉しく思います。又、教室の後輩の方々の励みになれば尚、有難く元気で頑張って行きます。


時の過ぎるのも忘れ楽しく語らいを終えた。松浦さんを近しい人は「お母さん」と呼ばれる。温和で、率直な人柄に惹かれた。意志の強さと、挑戦の意欲は詩吟を愛される限り永遠のものと信じ店を出た。
 やわらかな太陽が差す、真っ赤な自転車に、白のおしゃれ帽、白のチェニック姿が一層若く、時に折れそうになる私の心に勇気を頂いた感謝の一日である。

        遠き世の 君に届けき 仏法僧
                    恋ふるがごとき 友の響声           きき手(節岳)