平成25年度昇段審査資格者講習会(6・7段)

 平成25年度兵庫中央岳風会
      昇段審査資格者(現在六・七段)講習会
 兵庫中央岳風会は7月28日(日)午後1時から木材会館5階大ホール(神戸・兵庫区)で、平成26年春・秋受講者(現在六・七段)を対象に「昇段審査資格者講習会」を開催した。
 講習会は司会者の開会宣言に始まり、国旗修礼、国歌斉唱を行い、「朗詠」「兵庫中央岳風会会詩」の合吟へと続いた。主催者代表として挨拶に立った立脇岳堯会長は「この講習会は来年七段、八段を目指す人を対象としている。八段は認可団体が行う考査では最高位である。上手に詩を吟じるだけではなく、漢詩に対する幅広い知識が求められる。
今後は兵庫中央岳風会の幹部として活躍して欲しい」と述べられた。
また、例年この講習会終了後に授与すべき修了証書は、都合で9月29日(日)の指導者講習会に、担当師範を通じて行うことにする旨の了解が求められた。


 講習内容は「第一講」から「第三講」となっており、各講座を担当する先生方によって進められた。
受講者は57名(対象者69名、欠席12名)。







 講習要旨、以下の通り。
 ▼第一講     副理事長 五十田岳純
 【近代吟詠略史】 詩吟は古くは朗詠と呼ばれ奈良、平安期における漢文学の隆盛に伴って、雅楽や催馬楽、仏教音楽である声明の影響を受け、貴族社会で詠われた漢詩文の朗唱のことである。現在の詩吟は、江戸期の儒学の復興とともに昌平黌(江戸幕府の教育機関)で行われていた吟唱が、藩校や私塾を通じて広まっていったものを源流とすることが出来る。幕末の頃には勤皇の志士がその悲憤慷慨を表現するため、好んで詩を吟じたとされる。昭和に入ると木村岳風、岩淵神風らの手によって在来の詩吟に琵琶調を取り入れることや吟調を整えるなどして「現代詩吟」を確立した。

 ▼第二講    会長代行・理事長 岩野 岳照
 【吟詠の基本姿勢、声はどのようにして発声されるのか】 吟詠の基本姿勢で声はどのように発声されるか。①両足は肩幅②背筋を軽く伸ばす③意識の集中点をどこに置くか――が重要なポイントだ。臍下丹田に「気」を入れ、自然体で立つことが基本となる。また、「頭の姿勢」や「心の姿勢」も大事な要素となる。文章で書くと簡単に思われるが、いざ実行となると難しい。これらのことを自分自身でイメージして、体感することを心掛けるようにして欲しい。
 【実技指導】 「神戸八景」(浦野渓石)を取り上げ、素読で一句ごとに声の強弱や呼吸の取り方などを指摘し、一聯ごとに区切っての指導や男声、女声それぞれ個別指導も行った。

 ▼第三講     会  長 立脇 岳堯
 【祖宗範 木村岳風先生と岳風会の歴史】
 明治32年9月20日、長野県上諏訪町に生まれる。本名、利次。長姉まさの下で詩吟を習い、大正11年に上京。その後、岳風と名を改め詩吟の普及活動に努める。昭和11年3月、「日本詩吟学院」を創立。昭和27年7月1日、52歳の生涯を閉じる。日本詩吟学院の精神と指導者の心得として「公益社団法人 日本詩吟学院憲章」と「吟道精神」が制定されている。指導者はその精神をよく理解し、行動によって範を示して欲しい。
 【実技指導(七段課題詩一題】 『野ざらし紀行』(芭蕉)より「旅立ち」を取り上げ、俳諧紀行文についての解説を受けて実技指導へと移る。
 
三講座の講義終了後、松井岳濤副理事長の閉会の辞をもって講習会を終えた。
                                                    広報部