近畿地区吟道講座開催される

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近畿地区吟道講座が開催された。
                     平成25年1月27日

 公益社団法人日本詩吟学院
の24年度近畿地区吟道講座が、兵庫東播岳風会・兵庫岳風会・新神戸岳風会の3会派を世話役として、平成25年1月27日(日)神戸文化ホール中ホールに於いて開催された。1昨年と同様に今年1番の冷え込みではあったが好天には恵まれ、904席のホールは近畿各地から訪れた聴衆(先生方)で2階席まで開講前に満席となった。

 









 講座は午前10時の開講で、午前中2講座午後2講座があったが、「吟詠教室」ではなく「吟道講座」と銘打っている通り、単に詩の詠じ方の講義に止まらず奥深い勉強会である。講師の先生も諏訪の木村岳風記念館で指導法など幾度か勉強をなさって来ておられる。


 第一講は、大阪岳風会の大嶋岳青先生による「漢詩」。題材は「西林の壁に題す
蘇軾(そしょく)」。幾つかの留意点を指導されたがその内、記憶に残る点を記載する。
・1分30秒で吟じる為に、「大ヤマ」の後半部分はさらさらと下ろす。
・「ゆり」の後から次に移る時は、間髪を入れない。「文節」は一つの塊りであるから。
・「予備音」は発声してはいけないが、口の形だけはとると、綺麗な発声ができる。
・「ゆり止め」は、消え入らないこと。等


第二講は、 木村岳風記念館館長・濱岳優先生による「和歌」と、兵庫中央岳風会の次のテキストにも採用された「俳諧歌」についての講義。

先ずは「和歌」について。
和歌は過去、一律に上三句・下二句の二行に分けた形を採って詠じてきたが、これでは意味の通じない「歌」が有る。「二句切れ」の歌は二句切れとして詠じるようにした。との事である。(因みに、平成10年発行の「吟詠教本・和歌編」はこれに基づいている)
続いては「俳諧歌」。
滑稽味を帯びた和歌の体で少々崩れた和歌を「俳諧歌」と言うのだそうだ。小林一茶がこれに優れ、和歌でもない狂歌でもない一種独特の俳味を持った歌体を得意としたらしい。これが「川柳」に繋がっていく。



 第三講は、日本詩吟学院常任理事・大山岳莊先生による「律詩」。

「律詩」は字の示す通り、極めて厳しい決めごとが多い。「韻をふむ」とか「3句と4句、5句と6句は夫々対句にする」などである。従って「山中の月 眞山民」や「本能寺 頼山陽」等は8行詩ではあるが正しくは「律詩」ではない、らしい。

・漢詩には、単に表面の意味だけでなく、故事が隠されている場合が多い。これを理解すると一層面白く、作者の心境・意図が良く理解できる。それによって「吟」にも味が増す。
・7言詩では、5文字目に大きな意味が有る場合が多い。等



 第四講は、日本詩吟学院副理事長・吉岡岳東先生による正岡子規の「俳句」3題を採りあげての講義であった。

子規と夏目漱石との友情話や、「坂の上の雲」に出て来る秋山真之との出会い、それに子規の俳句に親しむ為に吉岡先生自ら「松山」へ3度も行った話、等興味深い話を交えての講義であった。最後に宿題が出された。子規「絶筆3句」の内、本日の講義に無かった2題について「自分なりに譜付けしてください。」“次回の講座で披露してもらいます”ハッハッハ…

            終了は、16時20分           (広報部)